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2023年04月27日

職業紹介事業に関するアンケート調査報告書<厚生労働省委託事業・三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社>が公表されました(手数料水準データ掲載)

厚生労働省の委託事業として三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が求人者及び職業紹介事業者を対象として実施した調査報告書が厚生労働省ホームページに公表されましたので、皆様に参考としてご案内します。

詳細(全文)は、下記からリンクできます。詳細データには手数料水準も掲載されています)
厚生労働省ホームページ掲載内容へのリンクはこちら

以下、報告書のポイントの一部をそのまま抜粋して掲載いたします。

1.調査時期 2022(令和4)年9月

2.調査内容
<紹介事業者>
・有料職業紹介の実績の有無、実績がない場合はその理由
・3分野(医療・介護・保育)の職業紹介実績の有無、ある場合は職業紹介のタイプ、手数料について、求人者からの苦情の有無
・3分野以外の職業紹介実績の有無、ある場合は職業紹介のタイプ、手数料について、求人者からの苦情の有無 等
<求人者>
・有料職業紹介事業の利用について
・有料職業紹介の手数料について
・有料職業紹介事業を利用して経験した困りごと等

3.集計数 職業紹介事業者:2,904件 求人者:1,298件

4.調査報告書のポイントその1(紹介事業者調査)
・2021年度に職業紹介実績(就職件数1件以上)がないと回答した事業者は51.7%(1,502件)。
・紹介実績のない事業者の多く(89.1%)は、前年度も紹介実績がない。
・実績のない事業者には、将来的な今後の事業展開や、既存事業と関連して紹介許可が必要になるケースを想定して許可を取得しているものの、現時点では実績がないケースが多いと見られる。

5.調査報告書のポイントその2(求人者調査)
・問題や困りごとの内容としては、3分野の職種での利用者では「紹介された人材がすぐやめてしまう(56.8%)」がもっとも割合が高い。
・3分野の職種での利用者は、3分野以外の職種での利用者に比べ、有料職業紹介サービスヘの満足度が低い傾向にある。
・調査結果から、3分野の職種での有料職業紹介の利用者(求人者)は、紹介された人材がすぐやめてしまうことを問題と見ている。こうした回答の背景として、3分野の職種は市場の拡大等を背景に人手が不足し、有料職業紹介の利用の有無に関わらず流動性が高いとされる職種であることが挙げられる。このような実態に関して、紹介会社経由の離職率とその他の離職率には差が無いとする調査結果もある。このほか離職の要因としては、求人者の労働条件等に問題がある場合もある。

6.調査報告書のポイントその3(求人者調査、紹介事業者調査)
・今回の調査結果においては、少なくとも平均値でみる限り、3分野が、3分野以外の分野よりも紹介手数料率が高いとはいえない。
  <求人者調査:年収に対する手数料の比率(一律の場合)>
   3分野の職種 平均値 24.79%
   3分野以外の職種 平均値 32.40%
  <紹介事業者調査:年収に対する手数料の比率(一律の場合)>
   3分野の職種 平均値 23.03%
   3分野以外の職種 平均値 27.30%
・3分野の職種での利用者(求人者)は、今も無料で職業紹介を受けることを望んでいる割合が高い。
・3分野の職種における求人者の手数料への不満は、むしろ有料職業紹介のほかに人材確保の手段が限定されているという認識や、職種特性とも関わる離職率の高さ、収益構造とも関わる費用への負担感、さらには公共職業安定所による職業紹介の充実への要望から読み取れる無料の職業紹介へのニーズによるところが大きいと考えられる。
・中長期的には、3分野の職種の労働条件や魅力を高めたり、教育訓練等により人材供給を増やしたりする施策を考えることが、求職者の手数料負担感の背後にある構造的問題を解決するうえで重要と考えられる。

7.調査報告書のポイントその4(求人者調査、紹介事業者調査)
・「悪質な民間人材サービス事業者に対する取締の強化」は、求人者調査、職業紹介事業者調査ともに比較的要望が高い。
・求人者調査では、「信頼できる事業者・サービスが分かるようにしてほしい」を挙げる割合も比較的高い。

(以上)

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